ここ最近、ニュージーランドでシェフの資格取るために専門学校に通ったお話を連載させて戴きましたが、
実際に資格を取ることが就職に有利になるかどうか、
よく話題にあがるので、本日も関連記事を書かせてください。
ちなみに、まだ僕のシェフへの道の連載記事をお読みでない方は、
以下の第1話から本記事と併せてご覧くださるとうれしいです。
特に、シェフの道を歩もうかどうか検討されている方には、是非読んで欲しいです(以下をクリックしてください)。
【体験談】子持ち30代後半での挑戦!NZでシェフを目指し専門学校へ!
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では、こちらから本記事の内容にはいっていきます。
専門学校の先生の意見
僕の通った専門学校の先生は、みなさん現場でシェフとして料理長をされて豊富な経験をたくさんされ、
現場のこともよくわかるし、そして専門学校のコースで学ぶ価値も両方知っている方達です。
やはり、先生たちが声をそろえて言うのは、専門学校での勉強がとても価値の高いこと。
現場ですべてを学ぶのはなかなか難しいからこそ、きちんとコースで時間をかけて学べるので、
現場にいっても、なぜこれがこうなっているのか、っというような疑問も
ある程度自分の知識で理解できるのです。
もしかすると先生達のコースの売り込みもあったかもしれませんが、
レベル3よりはレベル4、そしてレベル4よりはレベル5までを修了すること勧めていました。
特にニュージーランド以外の海外で働くときに、准学士に当たる資格まで持っていると、
たくさんの求職者の中で、より深く勉強した人の方が魅力的で、その人を優先して採用するらしいのです。
つまり求職者の中で、他の応募者は、レベル4までを修了しており、自分がレベル5の資格を持っているとすれば、
やはり信頼度の高いのは後者の方になってしまいますよね。
理由は、レベル5までを終わらしたということは、努力の証でもあること、
そしてより高度な勉強をされていること、
などが考えられます。
きっと求職の際、応募するのは1つのレストランではなく、複数の場所にトライするはずです。
なので、空きのあるポジションにより、実務経験が必要だったりすることもありますが、
もし、コミシェフと呼ばれる見習いシェフであるシェフの下のポジションの求人だと、
実務未経験の方達が応募するはずなので、その際に、レベルの高い方が有利になるのです。
よって、専門学校に通って、資格のない人よりはある人の方が、採用される可能性は高くなりますし、
求人のかかるポジションによっては、レベルのより高い資格をもっている方が、就職にも有利に働くというわけです。
現場サイドの意見
これは、オーナーであったり、調理場の長の考え方によって、意見は異なります。
現場サイドは、専門学校で調理長になるようなレベル5の資格を持っているからと言って、
実務経験者でない限り、すぐには実務能力があるとしてはみなしません。
むしろ、使えない、、、って思う方達もいます。
かといって、その資格が全く意味をなさないかというとそうでもありません。
これはやはりタイミングというものがあって、
その求人を出したときに集まってきた応募者の中で、ベストな人を現場サイドは採用するわけですから、
もしも、資格を持っていない人と持っている人両方が応募してきたとき、
トレーニングのことを考えると、やはり資格を持っている人の方を選びます。
ただ資格を持っていなくても、現場上がりの実務経験が3年もあるという方と、
専門学校卒業ホヤホヤで実務経験がない方どちらを取るかということになると、
やはり実践力のある方をとりますね。
僕の仕事場のインド人の同僚が、今の職場で働く前に1年以上もずっとシェフの求人に応募しているのに、
全然面接までいくことすらできなかったと話されていました。
現職場へも応募したことがあったそうです。
しかし、約半年前に、求人広告も出ていなかったのにかかわらず、
空きポジションに誰か人を探していると知り合い方が教えてくださったようで、
知り合いの知り合いの紹介で、料理長と会うことができ、
すんなりと即採用されたそうです。
なので、タイミングも正直あるんですよね。
あと現場の声として、キッチンハンドでもいいからそこから下積みしても構わないのなら、
すぐご飯を作るポジションではないけど、採用するケースもあるそうです。
専門学校卒業したての有資格者は、シェフとして働くことを目指しているので、
キッチンハンドからスタートしてもその後プロモーションがあることを知っていたら、
しっかり働いてくれるという信頼感もあるというような見方をすることもあるようです。
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現場で実務経験→専門学校で資格取得→就職できた僕の意見
現場の声、そして専門学校の先生方の意見と両方の考え方を知っている僕の意見としては、
資格ははやりある方が、ない人の方よりも知識の幅が広いため、
調理師の資格を持つと就職に有利に働くと思っております。
ただし、、、、、
実務未経験者でレベル5のコースを修了した方が現実として直面するのが、
現場の下済みなくして、すぐに料理を作るポジションに就けるわけではないということ。
特に僕のようにネイティブでない外国人の場合、言葉のハンデも多少あるため、
就職活動はある程度苦労します。
そして、キッチンによってメニューが異なれば、運営の仕方も違ってくるので、
やはり、実務経験のない場合は、そこの就職先の料理・運営を学ぶ必要があるため、
たとえキッチンハンドであったとしても、まずはそこからスタートすることを僕は薦めます。
ずっとそのままでいることってありませんから。
なぜかって、この業界は人材の流動が激しく、必ず上のポジションの方たちが転職するので、
上に上がっていくチャンスが大きいのです。
採用する側は、いる人間をトレーニングした方がメリットになることもあるので、
そこでシェフのポジションを頂けることも大いにあります。
なので、最初からそこのポジションばかりにこだわってしまうと、大きな求職の壁にぶち当たります。
ただ、なんでもいいから働きなさいっていうことでもないですがね。
先ほどもいったように、オーナー・採用担当者によって考え方は異なるので、
必ず、専門学校で勉強してきた方達を歓迎する場所もあるはずなので、
そこに出会うまでレストランのドアを叩くことは大切です。
そして資格を取得した時に、資格が就職に有利に働くようにするために、
僕が一番おすすめしたい方法は、
調理師コースに通いながら、レストランでバイトをすることです。
その時こそ皿洗いでもなんでもやって実務経験を培うのです。
CVに現場で働いた経験があることは、大きいですよ。
これ、ホント。
それだけでなく、とてもいい経験になります。
なぜかって、スピード力が付きます。
現場ではサービスが始まると、スピードが大分要されるので、
そのスピード感は、皿洗いでも養く事ができます。
僕のみている限り、腕のいいシェフ程、洗い場でもスピードが速いですし、要領がいいです。
コースを卒業するころには、もしかするとそのお世話になった場所から、
シェフの仕事のオファーだってあります。
実際、うちの職場で現在中国人の女の子が学校に通いながら洗い場で働いており、
上のポジションに空きがあいたので、その彼女の懸命に働く姿が買われて、
就職が決まっております。
ちなみに、この子、英語でのコミュニケーションがスムーズにいきませんが、
一旦仕事を教えるとテキパキとやる子で、
料理長からやる気と仕事の速さで採用を決めておりました。
なので、必ずしも英語力ではありません!
ちなみに、日本人は、あまり英語は上手ではないけれど、
勤勉で仕事に対する姿勢がいいと、
ニュージーランド人からはとても好意的にみられて信頼できると聞いたことがあります。
なので、先ほどお薦めした、
学校に通いながらバイトで経験を積み、
現場で懸命に働いて、信頼を買うことで、
調理師の資格が就職に有利に働くようにしてください。
まとめ
本日は、専門学校でシェフの資格を取ることは就職に有利に働くかどうかについて、
専門学校の先生の意見、そして現場側の見方、
僕の意見を紹介いたしました。
就職に関しては、タイミングと採用側との相性のもあるため、
資格を持つことが就職できる保証なんてないのですが、
決して無駄なことではないので、有利に働くような動き方をすれば、
必ず資格が効果的に就活に働くことを信じてください。
少しでも、あなたの歩む道への参考になったら幸いです。
(冒頭写真提供元:Photo by +Simple on Unsplash)
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