あなたは、『ヘルプ 心がつなぐストーリー』という映画を観たことがありますか?
薦められてここ最近観た映画の中では、久しぶりに僕の心にヒットしたストーリーでした。
人それぞれ映画を見る感想は違いますし、
自分自身の心境によってもその時に感じることは違いますが、
この映画をみることで、前に進む大きなエネルギーをもらえること間違いなしです。
ただし、本記事は、僕の視点での内容になりますので、あらかじめご了承ください。
僕個人としては、特にこういった方にみることを薦める映画です。
・自分の生まれた環境に悩んでいる人
・自分には何もできないと思っている人
・やりたいことをやりだす勇気が欲しい人
映画のネタバレもこちらでは書いているので、
まだ映画をご覧になっていない方は、先に映画を観るといいかもしれません。
んーーー待ちきれない、、、っという方は、
そのまま読み続けてくださいね。
では、まずは、あらすじの紹介からはじめます。
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目次
あらすじ
この物語は、1960年代に黒人差別が顕著に残っていた、アメリカミシシッピ州ジャクソンを舞台に、
白人家庭とそこで働く黒人メイドの暮らし、そして人間関係から生まれる葛藤や、
世の中の逆境に向かってやりたいことを成し遂げていく主人公のお話です。
主人公は、黒人メイド・コンスタンティンにかわいがられ、
彼女から大きな夢や自分を信頼する勇気を与えられて育てられたユージニア(愛称:スキーター)。
大学を卒業し、自分の故郷であるジャクソンに物書きになるという夢を持って帰ってきます。
しかしそこで彼女が目にするのは、
多くの白人の友達が、自分のように黒人メイドに育てられたのにも関わらず、
大人になって自分の家庭を持つと、自分の親たちがそうであったように、
黒人メイドを奴隷であったり、モノ扱いするような社会。
ニューヨークの出版社に電話し、自分の夢を実現すべく、
自分が目の前で違和感を持っている黒人差別社会を題材に、
白人と黒人が接触することが禁じられている世間から隠れて、
白人家庭で働く黒人メイドの生活や本音をインタビューしていきます。
そして、自分の体験談も含めて約260ページにも及ぶ原稿を出版社に出し、本が出版されます。
その本は地元ジャクソンの本屋さんでも販売され、
その差別が顕著な社会にセンセーションを起こします。
そして、そのインタビューにかかわったのが、もう2人の主人公である、
黒人メイドのエイビリーンとミニー。
彼女たちの体験談やスキーター同様にこの社会を変えたいと思う信念と勇気が、
本の出版に、大きな貢献を果たします。
そして、エイビリーンも自分の夢を歩んでいくというシーンでストーリーが完結します。
本の出版に至るまでの彼女たちのストーリーが、コミカルに描かれ、
笑いあり、涙あり、感動ありの映画です。
それでは、こちらからは、僕が感じたことを中心に
この映画から学んだことを書いていきます。
自分の生まれを受け入れることが、自分らしく生きていくスタート
この映画で黒人女性達が白人の家政婦として働き、
あからさまな差別を受ける苦い思いをしている姿が描かれているのですが、
彼女たちは、自分たちの親も、そして祖母もこうして家政婦として働いてきたから、
自分にはこの道しかないと家政婦をし、そしてまた自分の子供たちにも
生活が苦しければ家政婦という道を選ばせています。
一見すると自分で人生を選べない環境にあるこの彼女たちの感情や思いを
正直、僕が100%理解してあげることはできません。
もちろん、思いに寄り添うことはできますが、
100%その人の生き方・感じていることを理解することは難しいです。
本当に家政婦しか道はなかったのかといわれると疑問を持つところですが。
逆に、自分の人生はどうでしょう?
きっと、自分にしかわからないこと、誰かにわかってもらおうと思っても理解してもらえないことって
あるのではないでしょうか?
自分が一番、自分のことを知っているんですよね。
一番の良き理解者は、つまり自分だということです。
僕は、実家の家族問題で悩んだ時、
なんでこんな不幸せな家族に生まれてきたんだって思ったことがありました。
なぜ、僕がこんな苦しい体験をしないといけないんだ、
っと、10代の頃はめちゃくちゃ悩みました。
幸せそうにみえる友達の家庭をみる度に、羨ましくて仕方ありませんでした。
しかし、なぜだ、なぜだ、っと自分に問いても答えは一向に出ず、
逆に自分を苦しめてしまうだけでした。
そうなると、不思議なもので、ありのままを受け入れるしかないんですよね。
実は、この「ありのまま」を受け入れるということが、
僕の悩みを一気に解決してくれました。それが、自分の良き理解者になれた瞬間でした。
「だって、この家族に生まれてしまったのだから、どうしようもないじゃん」という感覚です。
僕が自分の生まれをどうにも変えられないのなら、受け入れるしかないのですよね。
それから、「じゃー、自分はどうしたいのか?」という初めて次のステップに進むわけです。
実は、もう1つ、このありのままを受け入れるきっかけになったことがありました。
それは、ある精神世界の本を読んで、そこに書いていた内容でした。
「人は、自分でシナリオを選んでこの世に生まれてきている」っと。
どこの国籍で、どういった環境の元にいつ生まれるかを自ら選び、この世に誕生させてもらったというのです。
最初は、よくわかんない!って思いましたが、
その「ありのまま」を受け入れるということが腑に落ちた時、
この自分のシナリオを選んで生まれてきたということも理解できました。
自分で選んだのであれば、仕方ない!っと。
他に理由を求めたり、その不幸な感情を誰かにぶつけたところで、解決できる問題でもないので、
自分で選んだのだっと理解することで、この置かれている状況を受け入れることができるのです。
映画の内容でいうと、
もし主人公のエイビリーンが、黒人家庭で生まれ
家政婦として歩まなければならなかった生まれた環境を否定し続けていたら、
きっと、社会にセンセーションを巻き起こすこともできなかったでしょう。
もしあなたが、今自分の置かれている状況の中で、
自分の生まれや自分について、なぜこうなんだ!っと理解できない悩み事があれば、
自分にこう聞いてみてください。
「もし、自分がそれを選んで生まれきたのだとしたら、どう思う?」って。
そして、「この環境に生まれたのだからこそ、自分にできることがあるのではないか?」と
自分のヒカリを見つけてください。
きっと自分について否定せず、自分自身への理解を示せるようになると思います。
自分が自分の一番の理解者になることが、自分らしく生きるために前進する糧になりますから。
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あなたの人生の経験が必ず誰かの役に立つこと
僕がこの映画を見て一番感じたことは、
人がやってきたこと・経験したことは必ず他人の役に立つのだということでした。
自分の歩んできた足跡は、決して楽しいものだけでなく、
喜び、怒り、哀しみ、感動、感謝、苦しみ、辛さ、くやしさ、色々あるとおります。
それを全部ひっくるめて、それらの体験・経験(歩んできた人生)が、必ず誰かの役に立つと思うのです。
例えば、この映画の主人公、スキーターのことでいうと、
書くということが好きでジャーナリストや小説家を目指す彼女が、
自分の子供時代に黒人家政婦に励まされたこと、親以上にうんとかわいがってもらえたことが糧となり、
世の中で、黒人差別の法律の下で、その黒人家政婦たちが不公平に扱われていたこと、偏見のある社会を相手に、
彼女たちの存在価値を認めるための記事をかくことを決意するのです。
それが本となり各地で出版されることになり、
彼女たちの生き方と、自分の母親の人生に大きく影響をもたらすことになりました。
経験してきたことがあったからこそ、そこから想いが湧き、
物書きという自分のやりたいこと・得意なことを手段とすることで、行動できたことです。
そして、もう一人の主人公エイビリーのことでいうと
差別化の下で、自分のすべてであった息子が殺されてしまった悲しみと、
14歳から始めた家政婦生活で不当に扱われてきたことをエネルギーに、
自分たち黒人家政婦の置かれている状況を何とかしたいと、
自分ができることとして自分のこれまでの経験を語ることで、
上記のスキーターの記事インタビューに協力することを決断します。
世の中では、白人と黒人の接触が法で禁じら、見つかると殺されることもあるのですから、
相当な覚悟を要したはずです。
しかし、それは、経験がなければ、できないこと。
結果的に彼女の想いは実現し、本が出版されたことで多くの同胞にも勇気を与えることができました。
映画の主人公同様に、それは、あなたにも言えること。
あなたがこれまでの人生で経験してきたことは、誰かにとってのヒカリなのです。
それは、目の前にいる人にとってヒカリになるのかもしれないし、隣町の人にとってかもしれません。
もしかすると、海を越えた海外の人にとってなのかもしれません。
世界中で少なくとも必ず誰か1人のために、あなたの経験が役に立つことがあるのです。
ただ、それは、自分では気づかないことだってあります。
もしあなたが、自分には何も役に立てることがないと感じていたら、
それは、絶対に!あり得ないことですので、
もし自分でそれが何なのか見いだせない場合は、
是非、あなたのお話を聴いてくださる方に相談されてください。
もちろん、僕でよければ、あなたの話を聴きますので、
お問い合わせ(文字をクリック)からメッセージをください。
自分の人生、創造することができると信じること
2でありのままを受け入れる話をしましたが、
生まれてきたことをそのまま認めることは仕方がないとして、
その後の人生は、自分で創造することができます。
それは、親の影響で、やりたいことをできないこともあるので、
親元で育つ子供時代には気づけないかもしれません。
また、大きくなるにしたがって立ちはだかる壁もあったり、
乗り越えなければいけない悩みも多くなります。
そして越えられない壁が多くなればなるほど、自分への自信を失くしていってしまいます。
そこで、立ち止まるのは、大いに結構です。
立ち止まることで、頭と心の整理できたり、体の休息にもなります。
ただ、立ち止まった後の行動が大切です。
そこでそのままやりたいことを諦めてしまうのか、
それとも自分を信じて前に進むのかはあなた次第です。
これは、精神性の世界から学んだことですが、
人は、自分の人生を創造することができると。
僕も前を向いて歩いているところ、つまづいて転んだり、
そしてちょっと疲れて休憩したり、
強風に煽られて立ち止まったりすることもあります。
その時、そこで歩くことを諦めてしまおうかどうか悩み、決断を迫られることがありますが、
やはり、達成したいことがあるので、
たとえ立ち止まって悩んだとしても、自分を信じて歩み続けることを選びます。
また、舗装された道がなければ、歩む道を創造するしかないのです。
想像して創造するのです。
想像して歩む(創造する)ということは、人が個として生きていく使命なのかもしれません。
創造とは、人間に与えられた力ですから。
映画の中で最後にエイビリーンが約25年以上もやってきた家政婦を辞めること決め、
自分の想いを持っていたライターになることを実現することを決意するシーンがあります。
家政婦しか道がないという思い込みを取り外し、自分のやりたいことを決断する姿は、
人は人生を創造することができると感じさせる場面でした。
自分を信じ歩み続けること
人生何が起こるかわかりません。
保証がないとすれば、信念をもって歩んでいくしかありません。
自分のやっていることを批判されることもあるかもしれません。
しかし、自分を信じるしかありません。
経験したこと・やったことには無駄はないので、
これからあなたがやりたいと思うことの想いを持ち続けて行動し続けるのです。
映画の中で、心に残る言葉がありました。
「Every day you are not dead in the ground, when you wake up in the morning.
You are gonna have to make some decisions」
「Courage is not just about being brave.
Courage is daring to do what is right in spite of the weakness of our flesh.」
僕の解釈になりますが、
「毎朝起きるとき、自分は死んで土の中にはいない。だから、何かを決断しなくてはいけない」
「勇気とは、ただ単に勇敢であるということではない。勇気とは、自分の弱さにかかわらず、
正しいと思うことを勇気をもってやることである」
これは、僕自身にも言い聞かせるつもりで書いておりますが、
「勇気をもって、自分のすべてを受け入れ、自分を信じ、想いをもって、行動し続けること」
それが、自分らしく生きための人生の教訓なのかもしれません。
それを僕は、この『The Help』から学びました。
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まとめ
映画『The Help』のヒューマニティー物語を通して僕が感じ学んだことは、
・自分の生まれを受け入れることが、自分らしく生きるためのスタートになること
・自分の人生が必ず人の役に立つということ
・自分の人生、創造することができると信じること
・自分を信じ歩み続けること
これが、自分らしく生きていくために必要な考えだと思いました。
この映画を観て、もしかすると全く違った感想をあなたはもたれるかもしれませんが、
観てとても勇気の湧く映画ですので、是非ビデオ屋さんからレンタルして一度ご覧になってください。
(写真提供元:Photo by Dino Reichmuth on Unsplash)
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