シェフを目指す人の中には、
元々料理好きで、小さい頃からご飯作ったりやベーキングしている人がいたり、
食べることが好きな人であったり、
クリエイティブなことが好きで料理を選んだりとスタートは様々です。
僕の場合、日本ではほとんど料理の経験なんてありませんでした。
ただ、学校の調理実習が好きだったり、
小さい頃に食パンをフライパンでバター焼きするのにはまったりと、
こと作る(創る)ということに関しては興味をもっておりました。
実際に、料理を作れるようになりたいとイタリア料理店で働いたこともありましたが、
ウェイターの仕事をしオーナーとシェフが仲悪く、板挟みになって数か月で辞めちゃいましたが(笑)
それでもどこか料理を作れるようになりたいというあこがれは、潜在意識の中であったのかもしれません。
そして、前回・前々回とブログ記事で紹介したように、
ニュージーランドに来て1年目に専業主夫になったことで料理を作るようになり、
それにはまって、レストランで働いたり、料理コースのある専門学校に通うことにもなりました。
日本で料理経験がほぼなかった僕が、こちらの学校に通うこと約1年半、
晴れてニュージーランドのシェフの資格(レベル4)を取得することができました!
僕、やればできるじゃん!っと今だから簡単にいうことができます(笑)
本日は、実際専門学校に通ってみてどうだったのか?っということにフォーカスして
色々と意見を述べさせてください。
もしまだ以前の記事をお読みでない方は、
是非、第1話目からご覧ください。
【体験談】子持ち30代後半での挑戦!NZでシェフを目指し専門学校へ!
第2話目までお読みになりましたら、
引き続き以下をご覧ください。
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目次
専門学校に行ってよかったこと
僕は、勉強よりも現場の経験が大切だと思っていたので、
レストランで働くことからスタートしましたが、
途中で方向転換し専門学校に通いました。
結果から言うと、専門学校できちんと勉強してすごくよかったです。
理由としては、料理の知識がぐーんと増えたこと。
特に日本人として西洋料理はわからないことばかり、
それをしっかり集中して勉強し、基礎スキルを身につけたことは大きかったです。
僕の周囲のシェフの中には、専門学校はあまり役に立つものでないと批判される方もいらっしゃいました。
その理由としては、現場力(実践力)を学べないからとか、
ただ数人分用のレシピをみて少量つくるだけしかできるようにならないなど、
意見は様々でした。
僕の意見はというと、もちろん実践力のある方が就職につながりやすいこともわかるので、
前者の意見も理解できますが、
実際に学校に出てみて感じたことは、やはり知識や基礎を学ぶことは大切だなと感じました。
すべてそれを現場で学ぶのはとても難しいことです。
なぜなら、そんなトレーニング時間・学習時間は現場にはないということ。
現場は働いてお金を頂くところで、スキルが要求されますが、
学校は、お金を出して学ぶところ。だからスキルなんて最初からいりません。
もともとその目的が違いますよね。
僕は、学校に通学する前にお世話になっていたレストランに卒業後戻ることになり、
その時の自分の視点が大分変っていたことに自分でも驚きました。
通学前には、わからなかった専門用語であったり、料理法などが、
しっかり学校で学んだこともあって、
ずっとそこのレストランで働いているシェフたちと専門的な会話もできるようになっていました。
「は、俺、料理の会話ができる!」って半ば感動しましたね。
そして、僕のことを指導しこともある女性も辞めずにまだ働いていましたが、
学校にいかないことを選択した彼女は、
そこの料理以外のことについては、ほとんど料理についてしらないばかりか、
同じポジションに留まって、料理を作る機会さえ与えられておりませんでした。
こういう違いが出るのだなっと、
一見遠回りとみられた専門学校に通うことが、実は上に上がっていくために必要だったのだということを
認識した瞬間でもありました。
けど、ぶっちあけます!苦労したこと大変だったこと
一番の苦労したことは、
学校に通いながら、バイトをしたり、家庭との両立でした。
同じクラスメートは、独親族でしかも若い子たちが大半でした。
授業が終わると、のんびり過ごしたり、バイトに行く子たちもいましたが、
基本的に自分の面倒だけみればよく、自分時間がたっぷりありました。
しかし、僕は、そうもいきませんでした。
就学ローンも組んでおりましたので、やはり収入もある程度欲しかったですし、
子どもたちの面倒を妻にばかり負担させるわけにもいかないので、
できることはフル回転でやっておりました。
ただこれまた何とかなるんですよね!今だから簡単にいいますけど♪
なので、クラスのない日は、お家で日中全く何もやらないでゆっくり一人休んでいる時もありました。
また、大変だと思ったことは、
やはり英語ですべてを勉強するということでしょうか?
スピーキングのみならず、リーディング・ライティングというスキルもある程度必要になります。
座学がありますし、テスト試験に合格しないと、資格取れませんからね。
僕は、わからない時は、素直にネイティブの友達や先生に聞いておりました。
肝心なポイントだけ抑えれば、すべて100%英語を聴きとれなかったり、
読み書きできなくても大丈夫なんです。
これは、今の現場でも感じております。
ここぞと重要と思うことは、話中わからない場合は必ず聞き返したり、再確認するようにしておりますが、
特に重要そうでないことは、理解できなくても笑顔で聞き流しております(オーナー、すみません、、、笑)
僕よりも英語力のない中国人の若い子達も、なんとかくらいついて、
しっかり卒業し資格をとっておりました。
なので、ようは努力するかしないか、やるかやらないかです。
実際に、中途退学するはネイティブのKiwiたちの方でした。
外国人の僕らは、彼ら以上の覚悟がありますからね。
一番重要なのは、英語力でなく、努力する姿勢です!
先生も外国人が英語力で現地の人と差があるのは見ていますので、
真剣であれば、先生だってサポートしますし、
クラスメートも仲間として必ずここぞというとき手助けしてくれます。
結果、あなたも必ず資格を取ることができますよ!
だって、料理の経験がほとんどなかった、僕にもできましたから(笑)
資格取得に英語力はどのくらい必要どうか?
きっと、シェフのコースを進もうかどうか悩む1つの要因に
自分の英語力で大丈夫かどうかが気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
上記したように、英語力は必要です。
ただし、、、シェフコースの場合、英語力が100%の世界ではありません。
それは、現場で働いている時にも言えることです。
正直僕からすると、実技は目でもなんとか学ぶことができると思っております。
その時に必要なのは感性の方です。
ネイティブの方は、もちろん英語に問題はありませんよね。
しかし感性がいまいちっていう方は、やはりノンネイティブの僕らの英語以上に苦労されます。
一応参考までに、どれくらいの英語力があれば、コースに通えるかをお伝えすると、
学校によって違うと思いますが、だいたいIELTS5.5(TOEICでいうと600~700点)が基準になりそうです。
この点数を見て、自分そんなに英語力ないよーっと嘆いている方は、
もしあなたがそれでもシェフの道をあきらめたくないのであれば、
こちらの専門学校の語学コースに通って、そのまま校内テストをパスし、
調理師コースに進むことを選ぶか、
もし語学留学が厳しいのであれば、
僕は、ワーホリでこちらの英語の環境の中で英語力を身につけることをおススメします。
理由は、自分で英語の勉強を日本でやるよりも、断然効果的に生の英語力を身につけることができること、
そして、結局あなたの目指すものがこちらの専門学校のシェフコースに通い、
こちらのレストランで就職を目指し、
こちらで生活していくこと、
だと思うので、やはり現地で語学力を身につけることが将来的には一番いい方法だと僕は思います。
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思い出に残っていること
専門学校に行って思い出に残っていることがあります。
それは、レベル3のコースのクラスの最後の日に、
自分の家族にご飯を作ってあげるというプロジェクトでした。
僕の通った専門学校SITには、レストランも付属しており、
調理実習生が作った料理を実際のレストランとしてお金を頂いて提供するという実践の場もあります。
そのプロジェクトに関しては、自分の学んだことをお披露目することを含んだ家族へのプレゼント、
ということもあってもちろんゲストである家族は無料でご飯を食べたのですが、
そのプロジェクトの内容は、先生が指定した食材の中から自分オリジナルのメニューを作り出さないといけなくて、
そしてメニュー表も自分で手作りするなど、
まさに自分の小さな一夜限りのレストランっという感じの大きな大きな課題でした。
やるなら自分の納得できるもので家族にも喜んで欲しい、喜ぶ笑顔が見たいと思い、
自分も色々と創意工夫をこらして、その時持ち合わせていた能力に応じた自分なりに満足の行くメニューができました。
(テレビで見るようなFineダイニングの料理とは天と地の差はありますが、、、)
ただ、当日のサービス時間、Entree(前菜)、Main(主菜)、Dessert(デザート)の3コースを
タイミングよくださないといけないこともあり、
まさに現場で経験するような状態のプレッシャーの中、
主菜に添えられたポテトの上に乗せたチーズの衣をオーブンで焼いて焦がしてしまうアクシデントもあり、
もうパニックになるどころか、涙がでそうな状態で、
なんとか心優しいお友達のヘルプもあり、家族にばれることもなく(笑)、
無事3コースを提供することができました。
家族から大きな笑顔でおいしい!って言われた時には、ナイヤガラの滝が目からでそうになりました。
大分、家族に負担かけちゃってましたからね。
その時に家族に撮った写真は、今でも僕の宝です。
シェフを目指そうか悩まれている方に一言
僕は、もしあなたがニュージーランドでシェフの道をすすもうかどうか迷われているのであれば、
是非、まずはやってみることをおススメします。
だって、頭で考えたって、実際にやってみないとわからないことってありますからね。
もちろん、専門学校に行く際には、お金をかけていくわけですから、
相当な覚悟も必要かもしれませんが、
もし金銭的なことで悩むのなら、日本ででもキッチンでアルバイトし、
実際シェフとして働くのがどういう感じなのかを現場で肌で感じる経験をすることもいいかもしれません。
そして英語力の問題に関して悩まれるのであれば、
前述したように、それなりに克服できる方法はあります。
要は一番大切なポイントは、あなたがやりたいかやりたくないか、
っていうあなたのオモイだと僕は思います。
僕は、あることを決断する時に友達にかけられた究極の質問があります。
「もし、あとちょっとしか生きられないとしたら、そのことをやりますか?やりませんか?」
人はいつ死ぬか誰もわかりません。
だから死ぬ間際に、あれをやってよかったー、、、っていう後悔の念のない決断をしたいものです。
まとめ
本日は、専門学校に行って良かったこと、
そして大変だった苦労話、
シェフの道に英語力が必要かどうかなどお話をさせて頂きました。
最後にシェフを目指そうか悩まれている方に向けてメッセージを書きましたが、
もしそれでも不安なことがあり、誰かに相談したい場合は、
留学エージェントに問い合わせてみたり、
もし僕でよければ、僕までメッセージください。
こちらから、僕に直接メッセージを送信できるようになっております。
調理師の資格が現地就職に有利なるか?っということが気になる方は、
こちらの記事へどうぞ。
NZの専門学校で調理資格を取得した僕が知った現地就職活動の実態
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(冒頭写真提供元:Photo by Fabrizio Magoni on Unsplash)
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