おすすめのNZ映画『The Dark Horse』 心打たれます

 

こんばんわ、ツグです。

 

先日、近くのビデオショップにDVDを借りに行きました。

 

僕は、映画は好きな方ではありますが、

たぶん、映画を見た本数でいると、

一般の人たちよりは少ないんじゃないかと思います。

 

しかし、そんな中でも感動する映画はとても好きで、

今回、たまたま観たDVDが、

映画の始めのシーンから中に引き込まるように見入ってしまう

ヒューマンチックな感動する映画でしたので、

ニュージーランド生まれということもあり、

今日のブログで紹介したいと思います。

 

映画のタイトルは『The Dark Horse(邦画名:ザダークホース)』で、

主人公のGenesisというマオリの方の実話を元に作られた映画です。

 

映画の内容

幼いころから精神的な病に悩まされては、

施設を何度も入退院するGenesis。

行く当てもない彼には、お兄ちゃんのArikiしか頼ることができませんでした。

そんなArikiは、実はギャングの世界にどっぷり浸かっており、

彼の家は、ギャングのたまり場にもなっていました。

Genesisは少しの間、Arikiのお家で寝泊まりすることになるのですが、

そこで初めてArikiの息子、Manaと出逢うことになります。

劣悪な環境で育てられたManaも、誕生日を迎えるとギャングの一員になることが

彼の将来になっていました。

そしてGenesisは生きる目的を探す中、

Manaとお酒を買いに行ったお店の掲示板に貼られている地元のチェスクラブに目が留まり、

そのチェスクラブに生きがいを見つけることに。

実は、GenesisにはチェスにはArikiとの幼少時代の特別な思いと思い出があり

チェス大会で優勝するほどの才能を持ち合わせていたいのでした。

自分にできること、それはチェスを教えることでした。

そして、自分の幼少の頃のような劣悪な環境に育ったチェスクラブに通う子供達に

たったの6週間で国内チェス大会で優勝することを導くため、

日々奮闘し、どっぷり指導にはまっていきます。

そんな彼のひたむきな姿を見てManaは刺激を受け、

やがてギャングの世界からチェスの世界へと興味が変化していきます。

そしてManaにギャンクではない別の世界を見せることで、

自分の価値観、生きる目的などを導いていくのです。

やがてチェスの大会が近づき、

その大切な大会の日がManaの誕生日と重なり、

その日はギャングの一員になるための儀式が行われることを知り、

一時、GenesisとManaの希望が途絶えることに。

しかし、Genesisの思い切った行動により、

儀式を終えたManaを探して大会に連れていくことに。

あいにく大会で期待をかけていたManaは勝つことはできなかったのですが、

チームメイトの一人が

めでたいことに優勝することに。

これでGenesisの目的は一旦達成された。

しかし、Manaを立派なギャンクに育てあげようとするArikiの意図に反する二人のこの行動が、

GenesisとArikiの間に溝を作ることに。

元の世界へとManaを戻そうとするAriki。

それが自分が歩んできた道。そこにしかManaも生きる道がないという信念。

そこでGenesisはManaを救い出すために大胆な行動に出ます。

最終的にはGenesisは、これまでArikiがどんな困難な時にもGenesisを守ってきたように、

今度はGenesisがManaを命をかけて守っていくという内容で映画は幕を閉じます。

(以下オフィシャル予告編です)

 

 

映画を観ての感想

最初から最後までぐーっと映画に魅了されるストーリーでした。

ニュージーランドは、とても住みやすい国、

景色がきれいな国、人がやさしい国、

などとてもいいイメージがありますよね。

 

本映画は、そのようなイメージとは裏腹に、

マオリのが人たちがかかえる問題が描かれております。

 

実際に、貧困家庭、もしくはアル中やドラッグ中毒の親を持つ

劣悪な環境下の中で育つ子供も少なくはありません。

映画内でも子供たちの使う言葉は、スラングが多く、

子供たちの住む環境を物語ってしまう残念な場面も垣間見れますが、

ちょっとしたことで興奮する無邪気な姿は、

子供は純粋な魂をもっていると感じざるをえません。

 

本映画の中では、Genesisという主人公が

自分の体験から自分ができるチェスを教えるということで生きる目的を取り戻し、

患っている精神的な病と付き合いながら、

似た様な環境で育った子供達、そして初めて会った甥っ子にもチェスを教えて

周囲からは無理だろうと偏見の目で見られても

何とでもチェス大会で優勝させたい、

彼のひたむきな純粋心が何とも印象的でした。

 

そして映画に隠されたメッセージとして、

Manaという少年の視線を通して、

自分を信じ、生きる希望と目的を持つ

ということが僕の心には響きました。

 

またこの映画の興味深いところは、

Genesisが子供達にチェスの駒の説明をする際に、

マオリ族の神話と交えて行っているというところでした。

そこに神話を大切にするマオリ族の一面が見られたような気がしました。

そのワンシーンの会話を抜粋しますね。

(僕の好きなシーンです)

Genesis:We all know who Maui is, eh?(みんな、マウイが誰だか知っているよね?)

He’s one of our ancestors, eh?(そう、僕らの祖先の一人だ)

Yeah.(はい)

And one day he went fishing.(ある日、マウイは釣りに行った)

He had a magic fishhook.(マウイには魔法の釣り針があった)

He threw it over the side,  and then something bit.(それを投げると何かがひっかかった)

He was like, “Ooh, that’s a bit heavy. Can’t pull that up all on my own.”

(”おおこれはちょっと重い、自分だけでは釣り上げられない”)

So, because he was a leader of his people, like this king,

(マウイはこのKingの駒のようにみんなのリーダーだったので)

Maui, he went and got all of his family, just like us, just like all these pieces on this board,

(自分らのように、もしくはこのボードに乗っているすべて駒のように、マウイは彼の人々を携えて)

they come together, and they pulled and they pulled and they pulled up…land.

(一緒になって、引っ張って引っ張って、そして引っ張り上げて、陸が出てきた)

And that land is the land we all live on now, eh?(それが、今自分たちが住むでいるところだよね?)

Kid      :Aotearoa?(アオテアロア?)

Genesis:That’s us.(そうだ)

And that board there, the kingdom for this king.(そこにボードがあるだろ、それはこのKingにとっての王国だ)

that board is like our land. we have to protect our land, eh?

(そのボードは自分らの国のようなものだ。俺らは自分の国を守らなならないよな?)

And we do that by all working together with our king.(自分らの王様をみんなで力を合わせて一緒に守るのだ)

Now, if we lose our king, Maui, game over, no more game,

(いいか、もし王様であるマウイを失ったら、それでゲームオーバーだ。)

‘casue he got the magic, so we have to protect him.

(マウイは魔法を持っているからだ。だからマウイを守らなばならない)

Now, the one last thing about Maui, our king, is he has to carry that responsibility,

(では、自分らの王であるマウイについてもう一つ、マウイはみんなへの責任がある)

and it’s very heavy. So, it slows him down, and he can only move one square at a time.

(それは、とても重いものだ。だからマウイは遅い。たった1マスしか1度に進めない)

まとめ

今日は、映画の内容と僕の感想を書かせていただきました。

明日は、監督の思いや出演者のことをふれたいので、

また是非、続きを読んでくださるとうれしいです。

 

では、明日も

こちら『リアルニュージーランドライフ』にて

お会いしましょう。


僕が本ブログで望むこと、

それは、貴方の想いがカタチとなり、

活き活きとした生活を送って、

貴方らしい幸せな人生を歩むことです。

出逢いが人生を豊かにする、メッセージを受け取り行動する大切さ

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