あなたはセレンディピティという言葉を聞いたことがありますか?
僕が初めてこの言葉を耳にしたのは、2年前に日本に帰省した際に友人との会話の中ででした。
彼女が英語の話せる方ともあって、その頃は英語で流行っている言葉なんだろうなというくらいにしか思っていなかったのですが、”セレブ”と”ビューティー”をくっつけた造語のように見えた言葉は、なぜか僕の脳裏に焼き付いてしまい、それからセレンディピティという言葉をいつの間にか意識していました。
それを認知するのとしないのとでは、人生違ってくるなと感じております。
前回は、シンクロニシティ―についてお話したのですが、そのシンクロとも少し似ているセレンディピティについて本日はお届けしますね。
シンクロニシティ―の話を読まれたい方は、本記事の最後にリンクを貼りますので、併せてご覧ください。
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初めてこの言葉を聞いたという方のために、この「セレンディピティ」という言葉の意味は、ウィキペディアでは以下のように説明されております。
セレンディピティ(serendipity)とは、素敵な偶然に出会ったり、予想外のものを発見すること。また、何かを探しているときに、探しているものとは別の価値があるものを偶然見つけること。平たく言うと、ふとした偶然をきっかけに、幸運をつかみ取ることである。
あなたにもそういった、ふとした偶然をきっかけに、予想もしなかった方向にことが運び、うまくいったことってないでしょうか?それって、理論では説明できないものだし、計画して達成できるものでもないことだと思います。
よくありますよね、みっちり計画を立ててそれを実行するより、直観を信じて起こった出来事に身を委ねて行動した方がうまくいくことって。
ではここで、世の中で、セレンディピティを通して成功したお話を1つ紹介しますね。
あなたも使ったことのあるポストイット。僕は文房具好きなのですが、このポストイットもけっこう好きです。
実はそのポストイット誕生には、セレンディピティの秘話があったのです。
1974年12月のこと。3M社の研究者アート・フライは、日曜日は教会の聖歌隊メンバーでもありました。聖歌集には、歌う予定のページにしおりをはさんでいますが、これがいつも落ちてしまうのです。12月のこの日も、落ちたしおりを拾いながら、彼は「しおりが落ちなければいいのになあ」と考えていました。その時です。彼にあるアイデアが浮かびました。彼が考えたのは、「しおりの端に糊をつける」ことでした。簡単なようですが、これを製品化するには粘着剤の改良が大きなポイントでした。従来からある普通の糊だと、剥がす時に紙が破れてしまいます。
しっかりと貼れて、きれいに剥がれる。この矛盾した性質を持った粘着剤に、フライは心当たりがあったのです。
それは5年ほど前のことでした。3M社で強力な接着剤を開発していたスペンサー・シルバーは、日夜研究を重ねる中で、強力どころか「何を貼りあわせても簡単に剥がせてまた貼れる」ユニークな粘着剤をつくっていたことを、フライは憶えていたのです。こうして、突然浮かんだ「落ちないしおり」というアイデアと「ユニークな粘着剤」との組み合わせによって、1980年に製品化された<ポスト・イット®ノート>は、アメリカでは「5本の指に入る文具」と言われるほどのヒット商品になりました。
転載記事元:https://www.nitto.com/jp/ja/tapemuseum/history/chapter07_07.htmla
すごい興味深い話ですね。
もしかすると発明家というのは、このセレンディピティを呼び起こす達人かもしれませんね。
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次に、僕自身が体験したセレンディピティの話です。
僕は現在、シェフという仕事とカウンセリングの仕事、もう1つインターネットを使ったビジネスをやっておりますが、このセレンディピティというのは、よく起こります。
シェフの仕事でいうと、料理ってたまたま誤って材料を間違ったときに、新しくておいしいものができるんです。
先月、職場でビーフスープを作っていたんです。ちょっと考え事をしていたこともあって、材料を間違ってスープに入れてしまったんです。味の決め手となるスープの素をいつもと違うものを使ってしまったのです、、、
やっばーい!!っと思ったときには遅し、すでに鍋の中に入ってしまっていたので、どうしようもありませんでした。
が、、、ハーブやら他の調味料で味を調整していったんです。するとあらびっくり、いつも以上においしい別のビーフスープができたと褒められるではありませんか。その瞬間にそのレシピはオリジナルになるんですよね。
”ピンチはチャンス”ではないのですが、こうした料理のセレンディピティはけっこう日常茶飯事に起こります。
そしてカウンセリングという仕事のそもそものきっかけは、2年前に帰省した際に、神社に置かれていたフリーペーパーの広告から始まりでした。
せっかく帰省しているのだからと、何かピンとくる自己啓発のセミナーに参加してみたいと思って開いたフリーペーパーに、その日の夕方に開催される講座があったのです。その講座を公開していたのが、その後師として仰ぐことになったカウンセラーの先生でした。
その講座を受けたのをきっかけに、彼女のカウンセリングを受けました。その後も、彼女の提供していた講座が何かとドンピシャのタイミングで受講することができ、これは何かの縁があるぞ!っと起きていることに意識を向け、そして自分も先生のようになりたいと思って、カウンセラー養成講座を受講することにしたのです。うつや様々な悩み・苦しみを体験して困難を乗り越えてきたからこそできることがあると知ったのです。
もしあの時に、神社でフリーペーパーを開いていなかったら、今の自分はありません。
そしてインターネットビジネスについてもセレンディピティがありました。
冒頭で、セレンディピティという言葉を教えてもらった彼女と話してた内容が、僕自身のワークスタイルのことで、ニュージーランドと日本を行き来できるような仕事を見つけたいということでした。共通の友達でアメリカに住んでいる方が、まさに同じことを話していたらしく、彼女は大手の会社から在宅でオンラインを通してできる仕事を見つけることができたというのです。
どういったワークスタイルがあるのか色々と調べていくうちに、ノマドライフという場所に規制されずに、PCとインタネットがつながっていれば、世界どこにいても仕事ができるワークスタイルがあることを知りました。そして、ノマドライフについて調べていた時に、たまたま僕の今のビジネスメンターと巡り合い、今に至っております。
実は、このすべてにおいて共通していることがあるんです。
それは何だと思いますか?
実はとてもシンプルなことなのですが、「行動する」「努力する」ということなんです。
むやみやたらにがつがつ短期的に動くというよりも、どちらかというと、自分の直観を信じてこつこつ持続可能に動くというようなイメージです。
僕の考察にすぎませんが、そのような時に、セレンディピティは起こっているような気がしております。
そしてそのセレンディピティの流れに乗ると、なぜか物事が波に逆らうことなくうまくいくのです。
もちろん、気持ちの浮き沈みやその中でも困難に直面することはありますが、先ほども伝えた”自分の直観を信じる”ということが大きなエネルギーになり、前に突き進むことができます。
あなたに伝えたいことは、もしセレンディピティのような偶然的な出来事に出くわした時、それを単に偶然だと流すのではなく、そこにあるメッセージにどういった啓示が隠されているのかを読むようにしてください。
それが幸福感をアップさせる要素になりますから。
それは誰にも起こるものなので、認知してもっともっと幸福を引き寄せてください。
前回のシンクロニシティの記事はこちらからどうぞ。 こちらをクリック!
(写真掲載元:Photo by Amy Reed on Unsplash)
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